ソフトバンクテレコム株式会社は、第3世代携帯電話などの移動体通信システムにおいて、主に屋内での通信品質を高精度に評価することが可能な電波伝搬変動シミュレータ(フェージングシミュレータ)を開発しましたので、お知らせいたします。
屋内での無線端末の利用シーンにおいては、利用者が静止した状態で使用する場合が多く、無線端末はその周辺の人による電波の遮蔽を受けるので、無線端末を移動しながら使用している場合とは大きく異なる電波伝搬変動を受けることになります。今まで移動体通信で一般に利用されている受信電力の変動モデル(電波伝搬変動モデル)は、無線端末が移動する場合を想定したモデルであり、静止する無線端末の周辺環境が変化する場合のモデルではありませんでした。
今回、無線端末を静止して使用した場合の電波伝搬変動モデルを世界に先駆けて開発するとともに、それを実装した屋内実験用の電波伝搬変動シミュレータ(フェージングシミュレータ)を開発しました。これにより、通信品質の高精度な評価や、エリアの効率的な設計が可能となります。また、このフェージングシミュレータは、無線LANなどの無線システムに対しても適用可能であり、ホットスポットエリアにおける通信品質の評価を効率的に行うことができるようになります。
なお、本開発の一部は、総務省の「戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)」で受託した「周囲の環境変化による時間変動を考慮できるように次元拡張した新たなワイヤレスシステム時空間電波伝搬モデルの研究開発」の助成のもとに行われました。
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